概要

16010系は1981年に登場した特急形電車である。2両1編成のみが製造され、12400系列の狭軌版でもある事からサニーカーと呼ばれている。

特徴

外観は16000系をベースとしているが、貫通扉には方向幕が設置される等の変化があり、デザイン的には当時製造されていた12410系や30000系に近い外観となった。但し、16000系とデザインを極力合わせるためか塗り分けは16000系に準じている。

車体幅は標準軌線用の2800mmよりやや狭い2740mmとなった。

室内は30000系をベースとしたが、吉野特急は乗車時間が短い事から当初は16000系第9編成と同じく10100系の廃車発生品の回転クロスシートがモケットを張り替えた上で配置され、デッキは省略されていた。

性能

走行機器は16000系と同様通勤形の6900系(後の6000系)と同一で歯車比も6.13である。編成出力は135KWで起動加速度は2,3km/h/s、平坦線均衡速度は125km/h、33%勾配時の釣合速度は71km/hである。

改造

1997年に座席が11400系の廃車発生品のリクライニングシートに交換され、2001年12月には車販準備室の撤去とデッキの設置等といった車体更新工事が実施された。これに伴い、定員数が変わっている。但し、側面方向幕は設置されていない。

その後、2014年にはB更新が実施され、16111に喫煙ルームが設置された。

歴史

1981年(時期不明) 営業運転開始
1981年5月23日 お召し列車に充当される
1997年 座席が新しくなる
2001年12月 最初の車体更新工事が実施される
2014年 B更新が実施される

運用

他の特急車と同様吉野特急を中心に使用される。

運用路線

南大阪線 全線
吉野線 全線

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